ワンちゃんの三大アレルギーと呼ばれる疾患は、「アトピー性皮膚炎」「食物アレルギー」「ノミアレルギー」と言われます。
今回は【食物アレルギー】についてシェアしたいと思います。
まず、人の犬に対してアレルギー反応を示す場合です。
そのアレルゲンは通常、ワンちゃんの皮膚から分泌されるタンパク質である「フェリン」と呼ばれるものです。これは犬の唾液、尿、皮膚から放出されることがあります。(飼主さんでこれだとツラそうです...)
さて、ここからが本題です。
ワンちゃんのアレルギーについてです。
ワンちゃんが花粉やハウスダスト、食物などにアレルギー反応を示すことがあります。アレルギーの症状には、かゆみ、湿疹、目や鼻のかゆみ、くしゃみ、咳などが含まれます。
ワンちゃんのアレルギー対処にはいくつかの方法があります。ワンちゃんの場合、特定のアレルゲンを特定し、その反応を引き起こす物質を避けることが重要です。
一般的には、かかりつけの獣医師さんの下で血液検査を行い、適切な治療法を見つけることが大切です。なかには特定のフードを選択したり、アレルギー症状を軽減するための薬やシャンプーを使用することもあります。
ワンちゃんのアレルギーは人間のアレルギーと同様に、個々の状況や個体差によって異なるため、適切な治療法や対処法を見つけるためには、獣医師さんと共に向き合ってあげることが重要です。
食べ物アレルギーは…
ワンちゃんの食べ物アレルギーは、特定の食品に対して過敏な免疫反応が出る状態です。ワンちゃんが食べ物アレルギーになる原因は様々です。主な原因として、特定のタンパク質や成分に対する過敏反応が主です。
よく知られているものしては、穀物(特に小麦や大豆)、鶏肉、牛肉、卵、乳製品などがあります。牛肉(36%)、乳製品(28%)、小麦(15%)、鶏肉(9.6%)、羊肉(6.6%)、豚肉(4%)、魚(1%)といった研究でもわかっているように牛肉アレルギーが1番の比率を占めます。
ここでお伝えするように、穀物類+ビーフがメインのドライフードには注意が必要です。
食べ物アレルギーの症状には、以下のようなものがあります。
- 皮膚のかゆみや発疹
- 耳の炎症やかゆみ
- 消化器系の問題(嘔吐、下痢、便秘など)
- 体重減少
- 食欲不振
もし食べ物アレルギーを疑う場合は、適切な検査や診断を受けることが重要です。また、ワンちゃんに食材を与える際には、少量から与え、反応を観察することが重要です。(便の状態もチェックしましょう)
また比較的アレルギーリスクが少ない食材を選ぶこともポイントです!
ここからはアレルギーの仕組みです。
アレルギーの仕組みは、基本的に人間のアレルギーと同様ですが、いくつかの違いがあります。ワンちゃんのアレルギーは、免疫システムに特定の物質が過剰反応することによって引き起こされます。
最初は大丈夫だったのに…といった例が多いように、特定の食材のアレルギーはコップのお水のように少しずつ溜まっていき、溢れ出すと症状が出るというイメージです。
もっと詳しい
犬のアレルギーの仕組み
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感作: 特定のアレルゲンに初めて接触すると、そのアレルゲンに対する免疫反応が始まります。免疫システムは、このアレルゲンに対する特定の抗体(主にIgE抗体)を生成します。この段階では、通常は症状は現れません。
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反応: 2回目以降の接触で、免疫システムは生成された抗体を介してアレルゲンに対する過剰な反応を引き起こします。これにより、炎症反応が起こり、身体のさまざまな部位で症状が現れる可能性があります。皮膚、消化器系、呼吸器系がよく影響を受けます。
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症状: アレルギーの症状は、ワンちゃんによって異なりますが、一般的には皮膚のかゆみや発疹、耳のかゆみや炎症、消化器系の問題(嘔吐、下痢など)、呼吸器の問題(くしゃみ、鼻水、呼吸困難など)などが見られます。
ワンちゃんのアレルギーの治療や管理には、特定のアレルゲンを特定して避ける、①対症療法(症状の軽減を目的とした治療) ②投薬療法または特別な食事療法を行う場合があります。かかりつけの獣医さんのもとで、適切な処置を計画することが重要ですね!
一つの選択肢としての
「フードローテーション」
ワンちゃんのフードローテーション(食事の多様性を保つこと)が推奨される理由はいくつかあります。
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栄養バランスの確保: 異なる種類のフードをローテーションさせることで、犬に必要な様々な栄養素をバランスよく摂取することができます。1種類のフードに偏らないことで、栄養不足や過剰摂取を防ぐことができます。
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食物アレルギーや過敏反応のリスク軽減: 同じフードを長期間与え続けると、ワンちゃんがその特定の成分に対してアレルギーを発展させるリスクが高まる可能性があります。フードローテーションを行うことで、特定のアレルギーを予防したり、症状を軽減することができます。
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食事の興味を維持: 同じ味や食感のフードを毎日与えると、ワンちゃんが興味を失い、食欲不振になる可能性があります。フードローテーションを行うことで、食事の変化を提供し、ワンちゃんの興味を維持することができます。
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消化器系の健康: ワンちゃんにとって突然の食事の変化は消化器系にストレスを与えることがありますが、適切にローテーションさせることで、消化器系の健康を維持し、消化トラブルを予防することができます。
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食事の選択肢を広げる: フードローテーションを行うことで、さまざまなブランドやタイプのフードを試すことができます。犬にとって最適な食事を見つけるために、さまざまな選択肢を提供することが重要です。
ただし、フードローテーションを行う際には、ワンちゃんの健康や好みなど、適切なバランスを保ちましょう。また、突然の食事の変更は消化器系にストレスを与える可能性があるため、徐々に切り替えることが推奨されます。
まとめ
いかがでしたか?適切な食生活は、若いワンちゃんの成長を助け、シニア犬の健康を維持する鍵となります。愛犬の年齢や体調に合わせた食事選びによって、もっと健康で長生きの手助けをすることが可能になります。
愛犬のために、最適な選択をしましょう。