
2023年の11月より販売を始めたブルズごはんは発売より2年が経過しました。
ブルズごはんの松崎と申します。
幼少の頃から実家にはいつもワンちゃんがいました。
現在は2頭のMダックスと暮らしています。
◆愛犬プロフィール◆(2025年2月現在)
左 ブルックリン 男の子 7歳
右 フィオ 女の子 5歳
ブルズごはんも販売から2周年を過ぎ、始めてのお客様も増えて参りました。
2年が過ぎた現在も、日々キッチンに立ち、手作りでごはんを製造させていただいております。決してデスクワークが苦手...という訳ではありません笑
改めて、ブルズごはんを作ったお話をさせていただきます。
きっかけは、ブルックリン。
遡れば、今から約5年前になります。
愛犬ブルックリンがフードを食べて、30分から2時間後に必ず毎日嘔吐する日々に遡ります。2日目に『これはおかしい!!』と思い、当時のかかりつけ医へ受診。
当時は、なんとも原因がはっきりとしませんでした。
診察を踏まえて、まずはドライフードを変えてみることにしました。
結論から言いますとみなさんご存知の某有名フードなど10種類程を変える日々になりましたが、症状は変わらず体重は4.2㎏から2.9㎏まで減少していく。
時に信用しきれず『セカンドオピニオンだ!』と思い、数件の動物病院で診察をしていただきましたが、アレルギーなどの反応もなく、明確な答えがでない日々でした。
そんな時でした。
5件目の病院として一人の獣医さんと出会います。
(ブルズごはんの監修も先生です)
丁寧に診察していただき『内臓機能』に疑問を持ち、経過を見ながら様子を伺ってもらいました。後に詳しく検査した所、やはり内臓機能の障害が嘔吐、そして痩せた原因でした。
遺伝もあれば、無理なブリーディングなど様々な理由が考えられるそうですが、
この時は、原因よりも先ずはブルックリンの健康を取り戻すことを考えます。
獣医師さんの診察の言葉を今でも明確に覚えています。
『まず、食べて吐き出さないことから』
そこからフードから手作りごはんへのチャレンジがスタートをしました。
元々料理が趣味でしたが、犬の手作りごはんへのチャレンジは試行錯誤の連続でした。
想えば、ここからブルズごはんは始まっていたんです。
試行錯誤のフード作り
時を同じくして、友人の栄養士兼ペット管理栄養士へ連絡し、レシピづくりからスタートしました。犬の栄養学に関する本もたくさん読み漁りました。
▲当時の手作りごはん
それから徐々に形になっていき、毎日作るのは流石に仕事への影響が出てしまいました。そこで冷凍するごはんを選択しました。
冷凍であれば無添加で防腐剤や酸化防止剤なしのごはんができます。
試行錯誤していくうちに、徐々に食材もお肉屋さんや魚屋さんと交渉します。(得意です笑)
快く引き受けてはいただけるものの、、、業務用となり量が多く困ってしまいまいます。
そこでお客様や友達や知人のワンちゃんへとプレゼントしていました。
60頭ほど食べてもらい、その後ネットでも100頭無料モニターを実施致しました。
(3年間、お金は一切いただきませんでした笑)
作り上げていく中で問題点が浮き彫りになってきました。
①栄養面の問題
手作りでは、ビタミンとミネラルが不足します。遅かれ早かれ健康面での問題が起こります。
②家庭用調理での限界
過程の調理設備(ガスコンロ3面)では、毎回同じ味を作り上げることが困難と言えます。冷やして冷凍をするだけでも荒熱の処理や水分量などのバラつきが出てしまいます。
③冷凍庫の問題
お肉やお魚など複数種類の味にチャレンジすれば、冷凍庫は試作品で満タンになります。それに加えて家庭用の冷凍庫は一般的に-18度前後です。それでは冷凍までに結露も起こり、風味が抜けてしまいます。
商品化に向けて希望の光
この問題を解消したい!!と思っていた時に古くからの友人が手を差し伸べてくれました。後にベストパートナーとなる人物ですが、業務用キッチン設備導入から飲食業界で培った経験と知識を惜しみなく発揮してくれました。
そうです、カラちゃんジェニーちゃんの飼主でもある木下です。
彼の知識や経験がブルズごはん商品化へ大きな転機をもたらしてくれました。
僕自身も設備の導入やビタミン、ミネラルの納入先企業探しなど様々な課題にチャレンジしながら、時にこれは事業になるのかなと不安もありました。
そんな不安もモニターの方々の『商品化を願うお声』に勇気をもらい、友人の後押しを背に、獣医さん・栄養士さんとワンチーム【ブルズごはん】の結成を決意しました。
栄養の問題をクリアする
徐々に作り上げていく中で、解決すべき問題が手作りフードの欠点です。
食材のみでは、必ず【ビタミン・ミネラル】が圧倒的に不足します。
これは栄養基準から考えてもよい事ではありません。
そこで大手のメーカーで成分分析・成分保証がなされているビタミン11種、天然のカルシウム・ミネラルを納入していただくことが決定します。
どちらも人間の安全基準・食品安全検査をクリアした食品添加物です。
私達、人と同じ安全基準をごはんにもということで、このビタミンとミネラルのサプリメントだけは、安全性もあり、不足を補うために使用させていただいております。
製造場所も業務用の厨房設備が整ったHACCPの基準に基づく衛生管理が行えるキッチンにて調理し、‐40℃での急速冷凍(雑菌が発生しない)ができる設備を導入しています。
また同時に農林水産省へ『愛玩動物飼料の製造届』を提出、僕自身も食品衛生責任者の資格を受講しました。より安心して、愛犬のごはんを製造、お届けするために日本食品分析研究所さんに食品分析をお願いしました。
これで販売までの準備が全てが整いました。
ブルズごはんのこだわったポイント
どうせ自分の手で作るのであれば、本物志向の手作りごはんをお届けしたい!
時に人は使命感に突き動かされるものです。当時は職業=ワンちゃんのごはんという発想だけでは、事業と成るものか不安と妙な高揚感に搔き立てられたと思います。
自分自身も毎日キッチンに立ちつづけています。
お約束していることは…
✔️ 国産の食材で自分(人間)の口に入れれるもの(本物のヒューマングレード)
✔️ お肉や魚も出来るだけ手をかけて、防腐剤や酸化防止剤はつかわない
✔️ 茹でるお水もミネラルウォーター、低温調理で食材そのものを活かす調理法
一つ一つ手作りだからこそできる新しいワンちゃんのごはんは、愛犬に与えるものと同じように愛情を込めて作っております。
女性飼主さんのご意見から生まれたCUBE型ごはん
現在、ブルズごはんは、CUBEタイプ・テリーヌタイプ・レトルトタイプ(食品工場製造)の3タイプのごはんを展開しています。
その中でも特に人気なものがCUBE型ごはん。
その日に与えたい味を簡単に選べるようにしたもので、解凍しやすさ、使いやすさ、便利さを考えこの形にしています。手軽に味を変えることができるのは、ワンちゃん目線でも重要で、アレルギー持ちの子、すぐに飽きてしまう子などにも対応できるようにしました。
また、昨年より製薬会社さんご協力により『FK-23』乳酸菌を配合したごはんも製造しております。
このブログの締めくくりに
私達は日々、愛犬から元気や喜びをもらうことがあります。
彼らは言葉こそ話せませんが人の表情や言葉を雰囲気で感じ取ることができる優秀な存在です。私も日々愛犬から多くの喜びをもらっている一人です。
手作りごはんの試行錯誤に約3年間かかりました。
またブルックリンも現在4㎏まで体重が戻り、毛吹けもよくなりました。
(2025.2月現在 4.2キロを維持しています)
彼はワンちゃんが大好きです。
ドッグランでは常に他のワンちゃんとコミニケーションを取ろうとします。
まるで会話をしているように。
ブルックリンの出来事は私に新たな夢を与えてくれました。
そんな彼が私に『食事で困っている…』ことを新たな人生の使命として与えてくれたように思います。愛犬と出社が出来る会社も、愛犬により叶えてもらえました。
また現在はふるさと納税の返礼品にも選ばれています。自分が作った商品で地域貢献できるとは想像もしていませんでした。
▶ふるさと納税はこちら
ブルズごはんを通じて、たくさんのワンちゃんや飼主様と新たなご縁が繋がります事へ、感謝申し上げます。
我々商いを生業としている身にとって、人から喜んでもらえることは何よりも嬉しいものです。
もちろん、ワンちゃんにも喜んでもらえると思います!!
みなさまにも応援いただければ幸いです。
Bulls gohan 代表 松崎 洋平