
ワンちゃん用ジャーキーは、多くの飼い主にとって愛犬のご褒美やトレーニングの際の必需品だったり、手ごろなおやつとしても広く知られています。
特に「無添加ジャーキー」は、不要な添加物を与えたくないという意見が多く人気があります。
しかし、無添加と聞くと、安全で安心なイメージがありますが、その裏には潜む落とし穴も存在します。
今回のコラムでは、一般的な犬用ジャーキーの違いや、それぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
一般的な犬用ジャーキーとは? |
まずは、一般的なジャーキーについてです。
市販のジャーキーは、多くの商品が保存料や着色料、香料などが含まれています。これらの添加物はジャーキーの常温保存や賞味期限を延ばす目的で使われますが、一部のワンちゃんにとってはアレルギー反応を引き起こすことがあります。
▶ 危険な添加物について
また、一般的なジャーキーには、しばしば低品質な原材料が使われていることがあります。例えば、副産物や加工された肉が使用されている場合、お肉以外の原料を混ぜているものも見受けられます。
一方で、一部の高品質な市販ジャーキーでは、これらの問題をクリアし、厳格な品質管理のもとで製造されているものもありますし、飼主さんの判断力が問われます。
もちろん品質が高いからと言って人間用の物は絶対にNGです。人用は食塩や香辛料等で味付けされていますので与えてはいけません。
無添加ジャーキーのメリット |
無添加ジャーキーは、保存料や着色料、人工的な香料が含まれていないため、ワンちゃんの健康に良いとされています。特にアレルギーを持つワンちゃんや消化器系が弱いワンちゃんにも比較的与えることができます。
1. アレルギーリスクの軽減
無添加ジャーキーは、一般的に人工的な化学物質を含まないため、アレルギー反応のリスクが低いです。特に着色料や保存料に対してアレルギーがある犬にとっては非常に有益です。
2. 自然な風味
人工的な香料を使用しないため、肉本来の自然な風味が楽しめます。この点は、特に偏食傾向のあるワンちゃんにとって重要なポイント。
3. 高品質な原材料
無添加ジャーキーを製造するメーカーは、通常、高品質な原材料を使用します。これは、無添加製品が設定する高い品質基準をクリアするために不可欠だからです。
無添加ジャーキーに潜む落とし穴 |
無添加ジャーキーは一見、完璧な選択肢のように見えますが、注意すべき点もあります。
1. 高タンパク質になりすぎる
無添加ジャーキーは、通常、純粋な肉をベースに作られているため、高タンパク質です。これは一見健康に良いと考えられますが、過剰摂取は肝臓や腎臓に負担をかける可能性があります。
特に、シニア犬や既に健康問題を抱えている犬にとっては、過度なタンパク質摂取は注意が必要です。
2. 高リンになる
無添加ジャーキーでもリンがたくさん含まれています。リンは栄養素の一つであり、骨や歯の健康に重要ですが、過剰摂取は腎臓に負担をかける原因となります。特に慢性腎臓病の犬にとっては、高リンの食品は避けるべきです。
3. 賞味期限の問題
添加物が含まれていないため、保存期間が短くなります。そのため、無添加ジャーキーを購入した際には、速やく消費する必要があります。
賢い選択をするための飼い主の心得 |
無添加ジャーキーを選ぶ際に、飼い主が気を付けるべきポイントを以下にまとめます。
1. 原材料をチェック
購入前に必ず原材料を確認しましょう。
特に、具体的な肉の種類や産地、使用されている副産物の有無を確認することが重要です。パッケージの裏面を必ずチェックしましょう。
2. カロリー表記を見る
特に、通常のごはんの後に与えると思いますが、ごはんとおやつのカロリーを把握しましょう。
3. 保存方法に気を付ける
無添加製品は保存期間が短いため、保存方法には細心の注意を払いましょう。取り扱い方や保存温度について、適切に管理することが大切です。
まとめ |
無添加ジャーキーは、多くのメリットがありますが、その一方で、高タンパク質になりすぎたり、高リン含有のリスク、保存の問題を理解しておく必要があります。
つまり与えすぎは禁物です!
それだけ気を付けることで、ジャーキーだけではなく、おやつの潜む落とし穴をしっかりと認識し、愛犬の健康を最大限に守ることができます。
自分の愛犬の健康と幸せを支えるための参考になれば幸いです。