愛犬の健康を守るために欠かせないのが、毎日与えるドッグフードの質です。
しかし、市販のドッグフードには、犬の健康に悪影響を及ぼす可能性がある危険な成分が含まれていることも少なくありません。
今回のコラムでは、愛犬の健康を守るために注意すべきドッグフードの成分について解説します。そして、どうやって安全なドッグフードを選べばいいのか、そのポイントをお伝えします。
はじめに、加工肉や副産物
一部のドッグフードには、加工肉や副産物が含まれています。分かりやすく言えば、本物のお肉とそうでないお肉が存在します。
ですが、原材料表記にて直ぐに見分けることができます。
本物の場合:鶏肉、牛肉、豚肉、馬肉などのお肉の表記です。 |
加工肉や副産物の場合:チキンミール、ミートミール、フィッシュミール、牛肉粉、豚肉粉、レバーパウダーなどの表記です。 |
加工肉は、豚や鶏、牛などの畜産過程のなかで、人間の食品産業で使用された後の余剰部分であったり、一度高温処理を行い、乾燥させる為栄養価がかなり高いものになります。成分表をしっかりと確認することが大切です。もともとミール自体は、動物性脂肪の抽出を目的に工程が進むため、生肉に比べタンパク質変性が進んでいる可能性も指摘されています。
しかし、少ない量で栄養価が高くなるメリットも存在します。
安全なミールは存在するの?
ミールにはメリットがあるので「安全で質の良いミールはできないの?」と考えた方もいるのではないでしょうか。
質の良いミールがあるとすれば、脂肪を抑えながらしっかりとタンパクだけを上げる優れた原材料となります。実際オーガニックフードメーカーの中には自社でオーガニックチキンミールに加工して使用しているメーカーも存在します。
しかし、一般的なフードメーカーはミールをレンダリングと呼ばれる加工企業から仕入れることになるため、消費者はどのような原材料を使い、どのような工程で作られているミールなのかをパッケージ情報から認識することはできません。
詳しくはレンダリングと調べてみるとより知識が広がるかと思います。
保存料や着色料を考える
主にドライや長期保存の出来るドッグフードを長持ちさせるために添加される保存料や着色料も、犬の健康に影響を与えることがあります。
特にBHA、BHT、エトキシキンなどの化学保存料は、長期的に摂取すると健康を害する可能性が指摘されています。自然由来の保存料を使用している商品を選ぶようにしましょう。
▶添加物についてのまとめ
グレインフリー製品の問題
近年、穀物不使用(グレインフリー)のドッグフードが人気を集めていますが、これらの製品に含まれる代替成分が原因で心臓病を引き起こす恐れがあるという報告があります。特に、豆類やレンズ豆、エンドウ豆などを主成分とする製品が関連していると考えられています。バランスの取れた食事が重要であるため、全ての栄養素が適切な割合で含まれている製品を選ぶよう心がけましょう。
▶グレインフリーについて詳しく
知らないうちに糖分の過剰摂取
ドッグフードには必要以上に糖分が含まれている場合があります。糖分の過剰摂取は、肥満や糖尿病、歯周病など、様々な健康問題を引き起こす原因となります。常温のセミモイストタイプ(ふっくらなどの表記)などは、砂糖でふくらましますので、注意が必要です。
ワンちゃんは本来、高い糖質を必要としないため、糖分の少ない製品を選ぶことが重要です。
安全なドッグフードの選び方
安全な目安をまとめてみました。
1. 成分表をチェック:原材料の最初の成分が、高品質なタンパク源であることを確認しましょう。(最初が穀物の場合は、主成分が小麦粉などが多いです。) |
2. 人工添加物が少ない:保存料や着色料などの人工添加物が少ない製品を選びましょう。 |
3. 原材料の産地を公表している:製品の安全性や品質に対するブランドの姿勢を調べてから購入することが大切です。ドッグフードの場合、輸入肉でも国内工場にて加工を行うと法律上は【原産国:日本】と記載できます。 そのため、国内の産地を公表することで国産食材なのかを判断できます。 |
4. 栄養バランス:全ての栄養素がバランス良く含まれている製品を選びましょう。 |
まとめ
愛犬の健康を守るためには、ドッグフード選びが非常に重要です。
市販のドッグフードの中には、犬にとって有害な成分が含まれていることもありますので、成分表をよく読み、安全性が確認されている高品質な製品を選ぶようにしましょう。
愛犬が長生きできるよう、日々の食事には十分な注意を払うことが大切です。
このコラムを読んでいただいて、大切な愛犬のためのドッグフード選びに少しでも役立つ情報を提供できれば幸いです。
愛犬の健康と幸せを第一に考えた選択をしていきましょう。