犬の食事で忘れがちなビタミン源

犬の食事で忘れがちなビタミン源

ワンちゃんの健康を考えた時、私たちは、タンパク質や炭水化物に目が行きがちですが、実はとても大切な要素がもう一つあります。

それはビタミンです!

でも、どんなビタミンを、どうやってワンちゃんに摂取させたらいいのか、正直迷ってしまうこともあるでしょう。

今回のコラムは、愛犬の食事で忘れがちなビタミン源についてシェアしたいと思います。

 

ビタミンの必要性



まず、ビタミンがワンちゃんの健康になぜ重要なのかを知ることが大切です。

ビタミンは身体の基礎を作り、免疫力を高め、皮膚や被毛の健康維持にも役立ちます。それぞれのビタミンが持つ特性と役割を知ることで、我々飼い主はより適切な食事を提供できるようになります。
免疫力強化について   

良質なタンパク質について

 

ビタミンの重要性と食材


ビタミンの中でも特にワンちゃんにとって重要なのが、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEです。これらは皮膚や被毛の健康を保つだけでなく、視力や免疫力を高める効果があります。野菜や果物は人間にとって良いビタミン源であることは事実ですが、ワンちゃんにとっても同様です。

例えば、ニンジンに含まれるβカロテン(ビタミンA)は視力の維持に役立ち、リンゴやブルーベリーに含まれるビタミンCは抗酸化作用があり、ブロッコリーなどは体の老化を防ぐのに役立ちます。これらを適度に愛犬のごはんに取り入れることで、ビタミン不足を防げます。

また、ビタミンB群も忘れてはいけません。特にビタミンB12は、ワンちゃんの体で作られないため、食事から摂取する必要があります。卵は、ビタミンB群が豊富で、特にビオチン(ビタミンB7)が健康な皮膚や被毛、さらには神経系の健康維持に必要です。卵は与えすぎると良くないとされがちですが、適量であれば素晴らしいビタミン源になります。

他にも肉や魚にも含まれており、これらの食材を程よく取り入れることで、ワンちゃんの神経機能や代謝をサポートします。

 

魚にも含まれる

 

特に青魚全般や鮭には、ビタミンDが豊富に含まれています。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け骨を強くします。また、魚に含まれるオメガ3脂肪酸も健康に良い影響を与えます。定期的に魚ごはんをメニューに加えることで、ビタミンDをしっかり摂取できます。

ここで大切なのは、これらのビタミンをバランス良く摂ること。野菜だけ、または肉だけではなく、日々の食事で彩り豊かなバランスを心がけることが重要です。時には、犬用のサプリメントを活用するのも良いでしょう。ただし、量や種類については、時に獣医師さんと相談しながら、ワンちゃんに合った方法を見つけていきましょう。

一般的なフードにはビタミンが含まれます

 

一般的に市販のドッグフードには合成ビタミンを使用し、必要量のビタミンが含まれています。しかし、ビタミンの『質』についてはどうでしょうか?

人間用のサプリメントでも安価な物から高価な物まで多種多様な種類があります。ドッグフードの場合その多くは、添加物に分類されますが、動物性油脂が使われている場合は、酸化しやすいため、ビタミンやミネラルを使い、酸化を防ぐために入れられる事が多いのも現状です。


ビタミン類では、鉱物系か石油系が使われている事が多く、ミネラル類は化学合成された物を使っている可能性が高いのも、時にフードが合わない(痒みや手足をずっと舐めるなど)症状を発症するワンちゃんもいます。

また、注意すべき点の一つは、含まれている=安全とは限りません。酸化することを想定し、基準値を満たすために過剰にビタミンが含まれている場合も多く存在します。ですから、与えると逆に健康を害することがあるということです。全てにおいてバランスが重要ということを理解していただければと思います。

 

手作り食ではビタミンミネラルが不足する

 

上記のような内容を踏まえて、健康な手作り食にチャレンジされる方も、近年は増えてきました。ですが、お肉や野菜に含まれているビタミンは熱に弱く、茹でることで流れることも多く、想定しているビタミン量に満たない場合があり、ビタミン不足が起こってしまいます。

ビタミン不足はワンちゃんの健康に大きく影響します。例えば、免疫力を作るには「良質なたんぱく質・ビタミン・ミネラル」が欠かせません。

 

ほんの一例ですが、ブルズごはんの初期開発時にも同じ問題に直面しました。

食材だけでビタミン・ミネラルの値をワンちゃんの栄養に最低限必要な基準値に合わせることは不可能に近いのです。そこで手作り食にはビタミン・ミネラルのサプリメントを用いることが必ず必要だと考え、現在も人用に開発された高品質なサプリメントを必要最小限添加しています。

手作り食を中心にされている飼主の方からも、【手作り食+ブルズごはん】の組み合わせの方も多く、『毛吹けや毛並みがよくなった』『毛量が増え、毛艶が改善された』『便通がよくなった』など喜んでいただいております。



まとめ



この記事を読んで、ワンちゃんの食事で忘れがちなビタミン源についての理解を深めることができたでしょうか?

健康なワンちゃんのためには、タンパク質や炭水化物だけでなく、適切なビタミンの供給も非常に重要です。野菜や果物、魚、卵からビタミンを取り入れることで、ワンちゃんの健康をより一層サポートできるはずです。

ビタミンの重要性を忘れずに、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。愛犬との生活が、より豊かで楽しいものになるように、日々の食事から見直してみてはいかがでしょうか。


ワンちゃんの食事で忘れがちなビタミン源をしっかりと取り入れることで、ワンちゃんの毎日をもっと豊かに過ごすことができます。

愛犬のワンちゃんも、きっと喜んでくれるはずです。

 


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